ビール

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ビールは、家庭や職場で飲む機会も多くコミュニケーションを円滑に進めるツールとして利用されている方も多いと思います。そんな日本人に大人気のビールについて、その歴史や効能を調べてみました。

ビールの歴史は?

ビールの歴史はとても古く、紀元前3000年以上前から飲まれていたといわれています。メソポタミアで農耕生活が始まり、放置してあった麦に酵母の作用で、自然に発酵したのが起源とされています。そのメソポタミアのシュメール人が作った粘土の板碑に、当時のビールのつくり方が描かれています。それが現存する世界最古のビールの記録とされています。また、紀元前1800年頃のバビロニア王国のハンムラビ法典にはビールに関する条文があります。人類とビールの関わりの深さが伺えます。

ビールの大びんの容量はなぜ633ml?

昭和15年3月に新しい酒税法が制定され、それまでビールに併課されていたビール税(造石税)と物品税(庫出税)はビール税(庫出税)に一本化されました。このとき、ビールの入身容量を統一しようということから、当時の大日本麦酒の10工場と麒麟麦酒の4工場で使用しているビール大びんの容量を調べたところ、一番大きなものが3.57合(643.992ml)、一番小さなものが3.51合(633.168ml)であることがわかりました。
そこで容量が一番小さいものに合わせれば、それより大きめのびんも使うことができるという理由から、昭和19年に3.51合に定められました。それ以降現在まで、633mlの容量が用いられています。

ビールは身体にいい?

ビールの効能として次のようなものがあります。

  1. ストレスの解消に役立つ
    ビールのほどよい酔いは、精神の緊張をほぐし、心の疲れをとるストレス解消剤としていいといえるでしょう。また、ビールに含まれるホップには精神の安定作用があるといわれています。現在でもホップの産地 では枕の中に乾燥したホップを入れた枕が安眠枕として使われています。
  2. ビールは胃の働きを活発にする
    ビールに含まれる適度のアルコールは胃から腸へ流されやすく、吸収もされやすいのが特徴です。また、炭酸ガスは胃壁を刺激し胃液の分泌を促し、胃の働きを活発にさせる作用があります。
  3. ビールと栄養
    ビールにはビタミン、ミネラルが比較的豊富に含まれています。ヨーロッパには回復期の病人の食事向けに作られたビールもあります。これは食欲増進とビールが吸収されやすい栄養物として認識されているからです。
  4. 医学からみたビール
    上記のほかに、ビールには利尿作用もあります。医学の始祖といわれるヒポクラテスの処方の中に、発疹性の病人に発芽した大麦の煎汁を飲ませて排尿量を増やす治療法が書かれています。

協力 : ビール酒造組合
ホームページ : http://www.brewers.or.jp