カーリング
氷上で行われるウィンタースポーツ。高度な戦略が必要とされ、その理詰めの試合展開から「氷上のチェス」とも呼ばれています。今回はカーリングについての豆知識を紹介します。
1. 歴史
ストーンと呼ばれる丸い石がくるくると回転(カール)しながら滑っていく、または女性の髪の毛のカールのように、ゆっくりとカールするところからカーリングと名付けられたといわれています。始まりについては15世紀にスコットランドで発祥したとされています。19世紀にスコットランドで「ロイヤル・カレドニアン・カーリングクラブ」が設立され、ルールができ、徐々にスポーツとして世界中に広がっていきました。オリンピックの正式種目になったのは第18回冬季オリンピック(1998年/長野)からです。
2. 用具
- ストーン:1個20kgの円盤型の石に取っ手をつけたもの。国際大会で使用されるのはスコットランドの花崗岩が使われています。なお、石の資源保護の観点から、採石は20年に一度しか行われていません。近年では2002年に採石され、2010年のバンクーバーオリンピックでも、この石が使われています。
- ブラシ:滑っていくストーンの方向や速度を調整するための氷面を掃く(スウィーピング)デッキブラシ状の道具です。
- シューズ:靴底の片足はゴムのような素材で滑らないようになっており、もう片足の靴底は滑りやすいようにテフロンやステンレスの素材になっているため、投球者がストーンを投げるときに氷の上を鮮やかに滑ることができます。
3. ルール
- 4人ずつ2チームで行われ、目標とする円に対して各チームが一人2投ずつ交互に8個のストーンを氷上に滑らせます。ストーンを中心により近づけたチームが得点を得ます。これを8回(8エンド)または10回(10エンド)繰り返し、総得点で勝敗を競います。
- 得点は両チームがストーンを投げ終わった時点で決まります。一人がストーンを投げたら終了ではありません。ハウス(青いサークルから内側)の中心に最も近いストーンのチームがそのエンドの勝者になります。勝ったチームの得点は相手チームのストーンよりさらに中心に近いストーンの数だけ得点になります。
得点の入り方
協力:公益社団法人 日本カーリング協会
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