かぼす

かぼす

食べ物がおいしい季節です。焼き魚や刺身、またこれから寒くなると鍋物が恋しくなり、そんな時にあるとうれしい「かぼす」。味の引き立て役として重宝しますが、からだにもいいようです。

1. かぼすとは

かぼすは、ミカン科の植物でゆずの一種です。旬は8月から10月で、果汁の質・量ともに最高となり、最も風味豊かに味わえる時期です。
かぼすは、クエン酸やビタミンCを豊富に含み、健康を維持するのに利用価値のある食品です。

2. かぼすの効用

かぼすに含まれるクエン酸は胃液の分泌を正常にしてくれるので、胃弱の人や食欲不振にときなどに効果的で、風邪のひき始めにも、かぼすのビタミンCが威力を発揮します。
そのほかに、筋肉中に蓄積された乳酸によって生じる疲れ、肩こり、頭痛などもクエン酸をたっぷりとることにより楽になってきます。

香りの特徴

においに対する感覚は五感の中で最も敏感で、情緒に密接に結びついているといわれています。かぼすなどの柑橘類は、いきいきとしたフレッシュな香りで多くの人に好まれています。
また、料理においてのかぼす酢は、素材のもつ香りを完全に覆ってしまうのではなく、各素材を十分に生かす脇役として活躍しています。

かぼすがつくるヘルシー美人

太陽の紫外線によるシミ、ソバカス、色黒は年を重ねるとともに元に戻りにくくなります。色黒の原因となるメラニン色素を壊す働きをするのが肝臓です。かぼすを多くとることによって、かぼす酢が肝臓の働きを強くし、からだの中からヘルシー美人をつくります。さらに豊富なビタミンCが血管の抵抗力を高める作用をもち、細胞と細胞の結合組織を強くする働きがあるので皮膚を滑らかにしてくれます。

お肌すべすべかぼす風呂

ビタミンたっぷりのかぼすは天然の美容剤です。料理で使った後のかぼすをお風呂に浮かべて、かぼす風呂というのはいかがでしょうか。かぼすの果皮に含まれる橙皮油の働きでお肌もすべすべになります。

高血圧をストップ

高血圧症に必要とされる減塩も、かぼす酢をたっぷりとれば極端な減塩食にする必要がありません。また、動脈硬化を防ぐ魚・肉・卵・ミルクは一方でコレステロールが心配ですが、かぼす酢をとることによって血中のコレステロールを減らし、血圧の上昇を抑えてくれます。

協力
  大分県教育委員会、
  大分県カボス振興協議会
  大分県のホームページ
  大分県カボス振興協議会のホームページ