みかん
毎日、何気なく口にしている食材。その歴史や栄養価、効用など、さらに食べたくなる情報をお届けします。
冬本番、こたつでみかんがおいしい季節となりました。ふだん何気なく食べているみかんですが、健康にいいようです。とても身近にあるみかんですが、どんな効用があるのでしょうか。
1. みかんの効用
みかんには、ビタミンCや食物繊維などが多く含まれています。
- 美白効果
みかんには、肌に大切なビタミンCやビタミンA(カロチン)が多く含まれています。ビタミンCは、シミ・ソバカスに大敵のメラニン色素を抑え、ビタミンAは、うるおいのある肌にしてくれます。 - 若返り効果
ビタミンCは、肌をきれいにするだけではありません。血液中のコレステロールを減らし、善玉のコレステロール(HDLコレステロール)を増やしてくれます。これにより、血液の流れをよくし、動脈硬化を防ぐ働きをしてくれます。また、ビタミンP(ヘリピリジン)との相乗効果で、血管を強くします。 - がん予防
みかんの色素(β-クリプトキサンチン)に、発がん抑制効果があることがわかっています。β-クリプトキサンチンは、日本特有のみかんに最も多く含まれており、健康増進効果で有名なベーターカロチンよりも5倍も高い効力があることが確認されています。みかん1個でβ-クリプトキサンチンを1~2mg摂取でき、がんの予防に役立つというわけです。1日1個食べることによって、発がん抑制効果が期待されています。
2. おいしいみかんの選び方
店頭でおいしいみかんを選ぶポイントは次のとおりです。
- 形がへん平で、だいだい色が濃いもの
- 柔らかくしっとりした肌触りのもの
- へたの色が茶色っぽいもの
- へたの軸が細いもの
3. みかんの健康情報
農業技術研究機構果樹研究所が「みかんの生活習慣病予防効果を確認した」という研究結果を平成13年に日本食因子学会で発表しました。
これは、約6千人を対象とした疫学的な調査を実施し、みかんを毎日食べる人たちは、特に中高年層で、糖尿病、高血圧、心臓病、痛風の罹病率が低いことが見いだされました。
みかんの摂取量と生活習慣病の罹病率の関係(50~79歳)
低摂取群:週に2~3個以下
中摂取群:毎日1~3個
高摂取群:毎日4個以上
協力
愛媛県教育委員会、
愛媛の農林水産物ファンづくり推進協議会
愛媛県のホームページ