卓球 table tennis
みなさんも学生の頃や温泉施設、レクリエーションなどで一度はプレーをしたことがあるのではないでしょうか。
卓球は、今や日本人の卓球選手の活躍もあり、さまざまなスポーツの中でも注目されるスポーツとなりました。卓球は競技スポーツとしてはハードなスポーツですが、レクリエーションで行う場合は、年齢や体力などに合わせて行うことができるため、小さい子どもからお年寄りまで楽しむことができます。
01卓球は貴族の娯楽として始まった
卓球の起源は、19世紀末のイギリスで、雨の日に屋外でテニスができず、室内のテーブルでボールを打ち合ったのが始まりといわれています。食後の娯楽としてテニス愛好家たちに遊ばれるようになり、当初、ボールはシャンパンのコルクを丸く削って打ち合っていたそうです。その後セルロイド製のボールが使用されるようになり、ラケットも当初の柄が長いものから小型化されていきました。
日本に卓球が伝わったのが1902年頃。東京高等師範学校の教授だった
- 2019年度 日本卓球協会登録人数
02卓球のルール
1球目(サービス)は、自分のコートと相手コートに1回ずつバウンドさせ、2球目(レシーブ)以降は、自分のコートにバウンドさせず、直接相手のコートにバウンドさせるように打ち返します(ただし相手のボールが自分のコートにバウンドする前に打つとミス)。1ゲームは11点制で、10:10になったときは2点差がつくまで続けます。ダブルスの場合は、ペアの2人が交互に打つのがルールです。相手コートに返球できないと相手の得点になります。全日本卓球選手権では「7ゲームマッチ」と「5ゲームマッチ」があり、7ゲームマッチでは4ゲーム、5ゲームマッチでは3ゲーム先取した方が勝ちになります。コートは1ゲームごとに交代しますが、最終ゲームはどちらかの選手が5点取った時点で交代します。
03ラージボール卓球って何?
卓球の普及とレクリエーションスポーツとして多くの人が楽しめることを目的に、(公財)日本卓球協会が考案した「ラージボール卓球」。その名の通り球が大きく、通常のボールの直径が40mmに対し、ラージボール卓球は44mmになります。ボールが大きくて軽いのでスピードと回転力が弱く、ラリーが続けやすいのが特徴です。1988年4月に制定されたルールは、硬式卓球と基本的な部分は同じですが、ネットが2cm高い、ラバーは表ソフトラバーのみ使えるなど、ラージボール独自のものもあります。
04健康維持と脳の活性化にも期待
卓球はケガが比較的少なく、テニスなどに比べ、広い範囲を動かなくてもプレーできるので、激しい運動が苦手な人にも親しみやすいスポーツといわれています。
卓球の瞬発的な動きは無酸素運動の要素がありますが、長くラリーを続けることで、有酸素運動の要素が強くなります。また、国立健康・栄養研究所による運動強度を表す「身体活動のメッツ(METs)表」では、中程度強度の4.0メッツとされ、健康維持も期待できます。さらに、ボールの動きの予測、瞬時の判断をすることで、脳の活性化にも期待できるとされています。
- 参考:厚生労働省「健康づくりのための身体活動基準2013」
「臨床脳スポーツ医学の課題と展望」 森照明:著 2004年
05コミュニティを広げる
卓球は気軽にプレーでき、施設も多いため、多くの人が楽しめるスポーツです。その中で、プレーするたびに出会いと会話が生まれ、自然とコミュニティが広がります。また、ダブルスではコミュニケーションとチームワークが求められ、交流が広がるという魅力もあり、運動で「身体」の健康、コミュニケーションで「心」の健康を維持。さらには、地域のスポーツセンターでの活動も多く、地域とのふれあいにもつながります。何か運動を始めたいという方にとっても、卓球はすぐに取りかかりやすいスポーツといえます。
協力: ㈱卓球王国
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