ヨガ
エクササイズを目的としてヨガを始める人もいますが、ヨガの本来の目的は心の安定です。ヨガでは、心と身体、魂はつながっているものとして捉えられていて、この三つが調和して生命のバランスを整えることができると考えられています。ヨガは、いつでもどこでも誰にでもできる健康法です。今回は、ヨガで一番大切な呼吸法を中心にヨガの魅力を紹介します。
01 ヨガは人気の健康法
ヨガはインドで発祥し、3000年以上も前から行われてきました。日本では奈良時代に仏教の修行法として取り入れられ、座禅もヨガの一つといえます。戦後、心身を健やかにする健康法として広がり、近年ではエクササイズとしても人気があります。激しい動きをしないヨガもあり、老若男女問わず行うことができるものとして人気があります。
ヨガで最も大切なのが「呼吸法」と「正姿勢」。正しい呼吸をするためには姿勢を正しくしなければいけません。ヨガの呼吸法は、全身に酸素をいきわたらせることで細胞の活性化や新陳代謝のアップ、心身のリラックスなどに効果があります。
また、ヨガにはさまざまな種類や流派があり、心のコントロール力を高めるラジャ・ヨガ、ポーズと呼吸法を中心に整えていくハタ・ヨガなどがよく知られています。それぞれの種類の目的を知ることで、自分に合ったヨガを選ぶことも大切です。
02 ヨガの呼吸法
ヨガの基本である呼吸法は、細く、長く、ゆっくりと行うのがポイントです。目的によって呼吸法も変わってきます。
リラックスしたいときは「意識的腹式呼吸法(腹筋呼吸法)」
おへそのあたりから息を押し出すように吐き、息を吸うときはおなかの中に空気を送るように吸い込み、胸も広げるようにします。意識的腹式呼吸法は、心身をリラックスさせ、自律神経を刺激して副交感神経を優位にしてくれます。
リフレッシュしたいときは「浄化呼吸法」
口をとがらせ「フー」と3回に分けてしっかりと息を吐きます。息を吸うときは、鼻からゆっくりと吸い込んで2~3秒息を止めます。浄化呼吸法は、元気の回復や気分を変えたいとき、ポジティブ志向になりたいときにおすすめの呼吸法です。
呼吸法はヨガを行うときだけではなく、生活の中にも気軽に取り入れられるので、寝る前のリラックスタイムや緊張しているときなどにも行うといいでしょう。
03 ヨガの効果
ヨガは、呼吸と姿勢、瞑想を組み合わせて心身の緊張をほぐし、自律神経を整える効果があります。さらに、シェイプアップや姿勢を整える、自然治癒力を高める、集中力や感情のコントロール、肩こりや腰痛、頭痛、冷えなど慢性的な症状の緩和に効果があります。
また、「ロコモ」という言葉を見聞きしたことがあるでしょうか?ロコモとは、ロコモティブシンドロームという、下半身の衰えによって日常生活に障害が起きてくる運動器症候群のことをいいます。ヨガはロコモ予防にも役立ちます。ほかにも、体力や筋力のアップも期待できるので、体力が落ちてきたけど、激しい運動は難しい、病院に行くほどではないけど、不快な症状があるという人にも、ヨガはおすすめです。
04 毎日の生活の中にヨガを取り入れる
朝起きたときや夜寝る前など、習慣的にヨガを取り入れることで、心と身体のバランスが整えやすくなります。また、椅子に座ったままでもできるヨガもありますので、デスクワークの人や足腰に不安がある人にも、生活に取り入れやすいのがヨガのメリットです。
新型コロナウイルスやインフルエンザなど、外出することも心配な今の状況ですが、ストレスや運動不足解消に、ぜひおうちヨガを始めてみてはいかがでしょうか。
協力: 認定特定非営利活動法人日本ヨガ連盟
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